「CASSHERN」の紀里谷和明監督第ニ作目が「GOEMON」です。
登場人物は、みんな知ってる歴史上の有名人ですが、あくまでも名前を借りてるだけ。時代劇っぽいけど、時代劇ともちょっと違う。歴史的な設定も、衣装(というよりもファッション)も建築物も含めて世界そのものが紀里谷監督の頭の中の美意識にしたがって映像化された感じ。それはそれでパラレルワールドかと思えば楽しめるし、意欲は買います。
でもやっぱり映像はチープだ。最初の花火の場面も北京オリンピックに負けてる。背景がいかにもCGだっていうせいもあるかも知れないが。ちょっと悔しい。
決闘場面の草原はどう見ても1本1本描いた、あからさまにCGだし、アクション場面も地に足が付いていない。その場で駆け足して背景だけグルグルブン回してる感じ。
「CASSHERN」は、一応新造人間だからとんでもないジャンプ力があっても、そういうもんかなって感じだけど、五右衛門は忍者という設定とはいえ人間なのに、そこだけ月面?っていうくらいのジャンプ力。時代劇の設定をまるごと変えちゃうのは、全然かまわないんだけど、重力の設定まで変えちゃうのはどうなの?
紀里谷監督は、なんか新しいことをやってくれそうで期待はしてるんだけど、「GOEMON」に関しては、「CASSHERN」の予算を少し増やして、お話ももう少しわかりやすくしました、という程度であまり進歩していない。1対大勢のアクションシーンはまさに「CASSHERN」そのまんま。
俳優さんたちは、がんばってる感じが出ていて良かったです。背景がまるごとCGというか、テレビゲームの中みたいなので生身の俳優さんたちが存在感を出してくれないと、映画としては耐えられなかったかも。
55点。