Sense of Wonder

個人的に読んで見て聞いて触って味わったモノについて書き留めているブログです。

サピエンス全史

効力を持つような物語を語るのは楽ではない。難しいのは、物語を語ること自体ではなく、あらゆる人を納得させ、誰からも信じてもらうことだ。歴史の大半は、どうやって厖大な数の人を納得させ、神、あるいは国民、あるいは有限責任会社にまつわる特定の物語を彼らに信じてもらうかという問題を軸に展開してきた。とはいえ、この試みが成功すると、サピエンスは途方もない力を得る。なぜなら、そのおかげで無数の見知らぬ人どうしが力を合わせ、共通の目的のために精を出すことが可能になるからだ。想像してみてほしい。もし私たちが、川や木やライオンのように、本当に存在するものについてしか話せなかったとしたら、国家や教会、法制度を創立するのは、どれほど難しかったことか。

サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福 著者:ユヴァル・ノア・ハラリ

DNAによって支配された生命は、そのプログラムの中でしか進化できない。何千万年もの時間をかけて、環境に適応するように変化していった生物もそれだけでは、文明を築く事はできなかったかもしれない。
では、ホモサピエンスが地球の主となるほどの文明を築けたのは、他の生物と何が違っていたのか。

それは、「虚構」の力だという。人類の想像力が生み出したもの。神や国民、貨幣など目には見えないものを集団で信じることが出来る、その虚構が大勢の人数が集まって協力するために必要だったのだ。
宗教、国家、幸福、人類の成り立ちを科学的に描いてみせてくれます。

遅ればせながら、Kindle で文庫版上下合本が安くなっていたので、ポチりました。流石に世界的なベストセラー、端から端まで面白い。人類の歴史というよりも、なぜ人類文明が発展してきたのかが、主題です。今更ですが、読んで損はありません。