Sense of Wonder

個人的に読んで見て聞いて触って味わったモノについて書き留めているブログです。

地球絶滅動物記

恐竜時代の終焉以降に現れた動物たちの生態と、そして絶滅を解説したカラー図鑑です。
史上最大の哺乳類バルキテリウムや街中で見かけたら着ぐるみにしか見えないような身長1.5メートルのジャイアントペンギンなど、姿を消していった動物たちが描かれています。
身体の前半分だけが縞模様のクアッガ(シマウマの一種)なんて、この図鑑を見るまで知りませんでした。
しかも最後の一頭が死んだのは、1883年。
残念なのは、この魅力的な動物たちの絶滅に人類が少なからず関わっているということです。
今現在も絶滅危惧種が話題になることがありますが、それらがいったいどういう生態で、なぜ生存が危ぶまれているのか、考える上でも貴重な一冊です。
どんな生き物なのかを知る、想像力を働かせることが大切です。

地球 絶滅動物記
今泉 忠明
竹書房 (1986/11)