スタートレック2009年劇場映画版 第11作目です。
ところで、これって日本語タイトルが「スター・トレック」なんだけど、シリーズの他作品と区別するのは真ん中の点だけ?
一般的にはいろんなシリーズ全体を指してスタートレックと呼んでいるから、後々「スター・トレック」だけだと特定の映画を指すのか、シリーズのことを言っているのか、こんがらがってめんどくさいことになりそう。
ま、そんなことはとりあえず置いておいて、映画は良かった。とっても。
キャスティングも新たに、カークたちエンタープライズクルーの若かりし頃を描いた娯楽大作。
監督も「クローバーフィールド」のJ・J・エイブラムスだし、どんな新しいイメージを見せてくれるのか、すごく期待してました。
一番心配だったのは、スポック役の俳優さん。「HEROES」の殺人超能力者サイラーをやってた人(ザカリー・クイント)だと聞いて、あの特徴的な顔が映画を観ながらチラチラ頭の片隅をよぎったらどうしようかと思っていたけど、全然そんなことはなかった。すっかりスポックになりきってたので、知らずに観てもサイラーをやってた人とは思わなかったかも。
スタートレックを観たこと無い人にも楽しめるように作ったとのことですが、この展開の早さで、何の説明もなしに進むストーリー。初めて見る人がついていけるのかちょっと心配ですが、往年のスタートレックファンには、とても楽しい時間でした。
士官候補生からいきなりキャプテンかよとか、ツッコミどころも満載ですが、それも含めてあーでもない、こーでもないと話のタネにして楽しむのが正しい見方かと。
以下ネタバレ有り。
お話は、ある事件がきっかけで時間軸がずれてしまった世界なので、TVシリーズのTOSとは少し違ってきています。
スポックの故郷バルカン星は消滅してしまい、バルカン人は絶滅危惧種に・・・
スポックとウフーラはできちゃってるみたいだし。
カークは、新造されたばかりのエンタープライズに乗り込んでいるし(TV版では3代目の船長)、TVシリーズの時は確か宇宙艦隊始まって以来の30歳での最年少船長だったはずが、今回の映画では25歳でキャプテンになって記録更新しちゃいました。
つまり、これは全く新しい物語の始まりだから、むかしTVでやってたストーリーとは全然違う歴史が展開されていくのだよと、言っているわけですね。
今後次回作を作るとしても、とてもやりやすくなったということです。うまいこと考えてるね。
それはそれで新しい世界観のスタートレックを見せてもらえれば、いいかな。
これも含めて今までスタートレックの映画は、11作作られてきましたが、一番の出来といっていいと思います。
これまでは映画として思い切ったことをやろうとして、エンタープライズを破壊したり、スポックやデータを殺してみたりといろいろやってきましたが、なかなかTVシリーズの枠から出られなかった印象です。唯一映画としておもしろかったのは、第4作「スタートレックIV 故郷への長い道」くらい。
今回の「スター・トレック」は古いお話を全く新しいイメージで作り直した、意欲作です。
85点。早くDVDでないかな。