「映画史上かつてない、震撼のラスト15分」という宣伝文句に吊られてDVDを借りてきました。
震撼かどうかはわかりませんが、個人的にはとっても後味の悪いラストでした。
てっきり霧の中のなにかの正体がわかるとか、謎が解明されてビックリ!なんてことを期待していたんだけど、全然違っていました。
映画としては、正統派のB級映画です。
こんな状況なのに、なんでこういう行動をとるの?というオンパレードです。
それでもお金をかけずに盛り上げるぞ、という心意気は感じます。すっぽり町ごと霧につつまれてしまうので、余計なものを見せなくてすみますし、得体の知れない怪物たちも詳細まで作り込まなくてもOK。
最後の方では、ある意味美しさまで醸し出しています。
町中をおおった白い霧。しかも霧の中には得体の知れないなにかがいる。訳もわからず、スーパーの中で足止めをくらう人々。
結局、このような極限状態をどう乗り越えればいいかを考えたとき、やっぱりリーダーシップをとる人が必要なんだなと感じました。主人公たちはそんな器ではなさそうですし、本人たちも自覚していて、隣人の弁護士を担ごうとしますが、信頼関係を築けなくてうまくいきません。スーパーマーケットに閉じこめられた人々は力を合わせて団結することもなく、どんどん分裂していきます。
ひとりでも指揮を執る人がいれば、それぞれに役割を与えて、働かせることで希望を持って対応策を立てられただろうし、ヒステリー集団が生まれることもなかったんじゃないかな。
全体を通してB級テイストなんだけど、「震撼のラスト15分」ってやつでとにかく、印象に残る映画になったことは確かです。
うまいこと宣伝にのせられてしまいました。これがなきゃ、それこそただのB級映画。おかげで「B+」ってところです。
このラストに関わる部分で、最後に指摘させてもらえば、主人公たちはどうしてそこらにごろごろ乗り捨てられている車に乗り換えて、先へ進まなかったのかしらん。てっきりそうすると思ってたのに。
だから最後まであきらめちゃダメだって言ったじゃない(画面に向かって)