Sense of Wonder

個人的に読んで見て聞いて触って味わったモノについて書き留めているブログです。

カウボーイ & エイリアン

試写会。
ダニエル・クレイグ、ハリソン・フォードの共演。豪華キャストだね。
昔懐かしい西部劇の世界に、これまた懐かしいベム(BEM:Bug Eyed Monster)が半裸のお姉ちゃんを誘拐していくという(あ、すみません。服は着ていたかも)、決して王道を踏み外さない娯楽作品だ。

そういえば、子供もころは西部劇好きだったなぁ。ジュリアーノ・ジェンマとか、かっこ良かった。
ダニエル・クレイグのガンマン姿も野性味溢れてて、いい感じ。
でも彼のアクションは、ちょっとエグくて暴力的すぎるとこが苦手。殴られてる方が本当に痛そうなんだもの。

映画の中身としては、
「細かい設定なんてどうでもいいや、宇宙人とガンマンが戦ったら面白いんじゃない?」
的なノリのアクション映画です。
観る方もご都合主義だ、なんだなんて言わないで、お気楽に観るべし。
キャストは豪華だけど、場面はほとんど荒野のシーンでお金もかかってなさそうだし。
しっかり練られた脚本でもないし。あんまり期待しちゃダメだよ。

★★★☆☆ 星ふたつ半

グリーン・ランタン

3D試写会です。場所は札幌プラザ2・5。共済ホールとかと違って座席は快適。

グリーン・ランタンはアメリカン・コミックのヒーロー物です。
内容は、ウルトラの国みたいな所に宇宙警備隊として集まったドラゴンボールに出てくるような宇宙人たちが悪い奴らと魔法使いサリーちゃんのように戦うお話。ん、ちょっと違ったかな。たぶんこんなような話だった気がする。

特に深みのある話でもなく、なーんも考えないでぼけらっと見るのが吉。

こういうアニメだか実写だか区別がつかなくて荒唐無稽なアクションには、3Dは合っているんだろうけど、普通の室内で二人の会話シーンまで「3Dだぞ!」を主張されると違和感ありあり。
3Dを頑張る前に、もう少し演出や演技で見せるべきものがあるような気がします。
・・・というようなことを考えるような映画でもないか。

そういえば、3Dメガネを上下逆(右と左を逆にする)にかけて見ると、画面の遠近感が反対になるんだね。つまり奥のものが飛び出して見えて、手前のものが奥に見えた(やっぱり、あまりお話に集中して見てなかったようです)。

★★☆☆☆ 星ふたつ

RED

試写会行ってきました。ウォルト・ディズニー配給、監督は「フライトプラン」のロベルト・シュヴェンケ。ブルース・ウィリス主演、モーガン・フリーマンら大御所の他、カール・アーバン(「スター・トレック」のドクターマッコイ)がCIAエージェントでオイシイ役どころを演じてました。

内容は政府機関に命を狙われた、退職して年金生活のCIAエージェントが昔の年寄り仲間を集めて現役CIA相手に大立ち回り、ってとこかな。相変わらずそのへんにゴロゴロ転がっていそうな、よくある話です。
ハリウッドはほんとにネタが無いのね。

アクションはそこそこ。マンガチックで映像的な新しさも感じられないけれど、無理やり褒めるとしたら安心して楽しめる映画です。

★★★☆☆ 星ふたつ半

ソーシャル・ネットワーク

試写会に行ってきました。ソニー・ピクチャーズ配給のFacebook創設期を描いた映画です。

優秀だけど性格の悪い嫌な奴がふられた女の子を見返すためにクールなサイトを作ってやったぜ!周りの人間関係はウザイけどそんなの関係ねぇや。とばかりに突き進む映画です(簡単に言うとこうなっちゃう)

冒頭の主人公マーク・ザッカーバーグが女性にふられるシーンの超早口お喋り!から始まって、まるでそのお喋りまでがリズムに乗っているかのように小気味よいテンポでお話しは進み、Facebookを作り始めた時代と訴訟を起こされてかつての友人たちと対決している場面が交互に描かれていきます。
どこよりも早く始めたほうが勝者となるインターネット世界のようにスピード感ある展開で見ている者を飽きさせません。新しいものを創りだしていくエネルギーと時代の雰囲気をそのまま映像のテンポで表現したような映画です。
おすすめ。

エンドロールの最後に「この映画は事実を基に随所に創作を加えています」みたいな注意書きが出てくるんだけど、この創作っていう部分はザッカーバーグがソニーのVAIOを使っていた場面だと思うな。きっと。

★★★★ 星よっつ

それはそうと、映画の中身とは関係ない話だけどFacebookのあの「かゆい所に手がとどかない」感、何とかならないのかな。もうちょっと使いやすくならないものでしょうかね。

アンストッパブル

試写会です。「サブウェイ123激突」のトニー・スコット監督最の新作。面白かったです。
今回は火気厳禁危険物搭載の無人貨物列車が時速100キロ以上で暴走。行先には大きな街があり、そこの急カーブに突っ込めば大惨事になってしまうという状況で、近くに居合わせた別の機関車の機関士(デンゼル・ワシントン)と新米車掌(カーク船長=クリス・パイン)がプロのプライドを賭けてなんとか阻止しようと奮闘するお話です。

この監督はもしかして鉄道オタク?、地下鉄の次は貨物列車です。私は機関車のことはさっぱりわかりませんが、映像的には機関車の重量感が伝わってきて迫力ありました。

ベテランと生意気な新人の組み合わせとか、妻に逃げられて裁判で争っているとか、人物像や脚本はいかにも映画の教科書通りみたいな感じなんだけど、意外にもちょっと感動してしまった自分にびっくり。
それは多分スーパーヒーローが出てこないからじゃないかな。ごくごく普通の中年オヤジと冴えない若造が鉄道の安全を守るというプロ意識で奮戦する姿は、ある意味「プロフェッショナル 仕事の流儀」的。
暴走列車を止めるだけというシンプルな目標に向かって突き進んでいく単純な構成も好感が持てます。

★★★★☆